校長より

 

 秋田県立秋田明徳館高等学校のホームページをご覧いただきありがとうございます。
本校は、秋田駅から徒歩圏内の中心市街地に位置する明徳館ビル内にあります。周辺にはにぎわい交流館AUや秋田県立美術館があり、またすぐ近くにはあきた芸術劇場ミルハスや、市民の憩いの場である千秋公園もあります。このように、大変恵まれた環境に立地している学校です。
 本校は、平成17年に、秋田東高等学校、秋田工業高等学校定時制、秋田中央高等学校定時制の3校が統合され、個々の学びに対応した教育システムを提供し、心豊かに生きる生徒を育成することを目的に開校されました。今年度、創立20周年を迎えます。
校名は、江戸時代の秋田藩の藩校「明徳館」に由来しています。この藩校では、学びたいという意欲をもつ者が夜遅くまで学問に励んでおり、「世の人のためになる人間であれ」という願いを込めた「萬世師表(ばんせいしひょう)」という理念が掲げられておりました。まさに、本校の目指す方向性に重なるものとして、秋田明徳館高等学校と命名され、今日に至っております。
 本校の定時制課程は、Ⅰ部(午前)・Ⅱ部(午後)・Ⅲ部(夜間)の3部制を採用し、1年を前期・後期に分けて、それぞれで単位修得できることが大きな特徴です。また、自分の在籍している部以外の科目も選択でき、より多くの単位を修得することが可能です。定時制は4年間の学びが原則ですが、このようなシステムを利用して、3年で卒業したり9月に卒業したりすることもできます。
 通信制課程では、月に2回程度学校で学ぶスクーリング、家庭での学習の成果をまとめたリポート提出、そして定期試験という3つの学習の柱とする学習システムがとられていて、生徒はより自主的に自分の学習スタイルを確立することが求められます。
どちらの課程も、目標に向かって自分のペースで学び、時間の使い方や生活の仕方を工夫して主体的に取り組むことが大切にされています。また、何らかの理由で学校に行けない状態の小・中学生を対象とした「心の居場所」としての「スペース・イオ」や、社会人向けに開設している科目履修講座もあり、多様な学びの機会が提供されています。
 生徒たちは、それぞれの時間帯で校舎を共有しながら、部活動に参加したり、アルバイトや趣味・特技に励んだりと、充実した高校生活を送っています。 本校の生徒が目指すべき姿は「自主自律 心豊かに 朗らかに」という生徒指標に示されています。
 自分に合った学び方で、何事にも前向きに取り組むことを目標に、秋田明徳館高校で一緒に学んでみませんか。

  令和7年4月 

 秋田明徳館高等学校 第10代校長 加賀谷 英一